秋田県立博物館中川原信一さんあけびのかご製作実演会

待っていた中川原さんのあけびのかご製作実演会の日が来ました。中川原さんは、畳2畳の台に座り、その周りを見学者が囲みます。
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午前と午後の2回。
熱心に質問される方、じっとビデオ撮影される方など、普段編んでいらっしゃる方も多いようです。
印象的だったのは、男性の見学者も結構いらっしゃったこと。
お父さん達に関心持ってもらえるのは、嬉しいです。時々手を止めて、質問に答えてくれる中川原さん。
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秋田での実演会。もちろん、言葉はみんな秋田弁。柔らかい言葉の自然なやり取りに、中川原さんはいつも以上にリラックス。冗談を言って、私達を笑わせて下さいました。
そうですよね。かけ歌の名手ですもの。一捻りした返球、得意なんですね!茶目っ気たっぷりです006.gif

初めて見た実演は、身体の使い方が実にしなやかでそれに目が釘付けに。無駄のない動き。
しなる身体の力で、腕、手を動かすと言うのでしようか?
力強い指先は、的確につるを通し、くぐらせ、きゅっきゅっと締める。その時に、腕の逞しい筋肉が、ぎゅっと縮んで、手元に力を与える。
美しいとブログで書いていらっしゃる方がいましたがその表現がぴったりだと思いました。

お宅でお話しする柔和な笑顔でもの静かな印象の中川原さんとはまた違い、かごを編む中川原さんは、若々しく躍動感がある感じ。

何人かの人が、手に触りたいと握手を求めていました。最後に小学生の少年も、可愛い手を差し出していました。中川原さんの手。肉厚で、温かい手。
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最後に丸一日、実演した後に出たゴミを見せていただきました。使ったのは、かなりの本数の長いつる。
それなのに、ゴミはこれだけ?そうなんです。たったこれだけ。そう言えば、つるを切る時も、ほんのすこしチョキンと切る程度が多かった。
前から伺っていましたが、こんなに無駄なくあけびのつるを使っているとは思いませんでした。
大切に扱っている姿勢に頭が下がります。
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今日の秋田は、先日の雪が嘘のような晴れ。
県立博物館の白梅は、4分咲きくらいかな?
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紅梅は、まだ蕾。でも、大分赤みを増して来ています。
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午後からは、お昼のニュースで、実演会やってると知った方々が、急遽かけつけたり、午前中から通しでいる人達もさらに打ち解けて、実演会は、さらに温かい雰囲気に。見学者からリクエストが出て、中川原さんは、かけ歌も2回歌って下さり、楽しい一日でした。
最後になりましたが、8寸のかごを持っている私に気づいて声をかけて下さったお客様、サイトやブログをご覧になって下さっている皆様、出会いに感謝しています。どうも有り難うございました。

by fukidayori | 2016-03-27 18:06 | 中川原信一さん | Trackback | Comments(0)
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