県南に行ってきました その②

横手市を更に南下したところにある湯沢市に、川連町はあります。
今回は、半年ぶりに寿次郎さんを訪ねました。
以前から憧れだったトレー付きのお重箱と、4枚の器を重ねて収納できるお椀を仕入れるためです。

川連の町は、何度来ても必ず分からなくなる迷路のような土地。
始めて町中に入ったときは、きつねにつままれたような気がしました。
道は車が一台通るのがやっとの狭さ。同じような道が何本も並行して走っていて、ぐるぐる回っているうちに本当にわからなくなってしまうのです。

ようやくうかがえた寿次郎さん宅。ご夫婦の温かい笑顔が嬉しかったです。
漆器の話、漆器に使う木の話などなど、佐藤幸一さんのお話はいつも奥が深くて、教えていただくことばかり。
私のような若輩者にも対応していただける懐の深さに本当に感謝しています。
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漆の木が飾ってありました。朝早く、専用のナイフで木にナナメに傷をつけるのだそうです。
そこから、出てくる汁を掬って集める。次に少し上にナナメの線を入れる。さらにその上に・・・と、つけた傷から少しずつ漆を集めていくのだそうです。
気が遠くなるような手間のかかる作業だと思いました。こんなに手間のかかる作業ですから、今や国産の漆はとても少ないのだそうです。
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漆を入れておくバケツ。
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漆をかくナイフ。
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面白い形ですね♪


by fukidayori | 2015-05-31 22:04 | 秋田 津々浦々 | Trackback | Comments(0)
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