千秋公園手前にある県民会館の建て替えに伴い、お堀のほとりに建っていた和洋高校が移転し、代わりに立体駐車場になると言う話を聞きました。
お堀の脇に建っていた高校は、それがお堀とワンセットになっているくらい風景にマッチしていたのです。あの部分が駐車場の建物になるとどうなるのかしら。。。 秋田市の顔とでも言う場所なので、景観がどう変わるのか心配な気がしています。 秋田市の中では、千秋公園と中イチあたり。 通り街も好きです。関屋やねぶり流し館が近くにある風情ある街並み。区画整理して、とても綺麗になりました。 私が住んでいる丘の上の新興住宅地も、緑豊かで、歩道が広く住みやすいところです。 しかし、です。 この本を読むと、ヨーロッパ北部の国々の街づくりをとても羨ましく思ってしまいます。 著者の広井良典先生は、ドイツを中心とした街をいくつか紹介していました。 中心市街地まで車で来ても、駐車は街の外側で。街中には、自動車が入れないので、人々はゆったり歩けるし、そこには座るスペースもたくさんあると言うことでした。 高齢者や小さな子ども連れに優しい街づくりです。歩けるということは、健康にも良いし、座るスペースがあると言うことは、語り合う場所も提供しているわけです。街づくりに必要なポイントって、こういう所ではないかしら? これを、秋田でも出来ないものかしら。なんて思います。 歩行者天国の場所を作って、マーケットを開いて。クリスマスマーケットの屋台村はどうでしょうか?寒かったら、屋内に屋台村を作ってみるとか? ヨーロッパ(特にドイツや、オランダ、北欧など北部ヨーロッパ)は、街の成り立ちが教会を中心に出来てきた経緯があり、また各町には、、市場(マーケット)があって、人が中心部に集まりやすい歴史的な背景があると思います。そこに、自動車排除エリアを重ねたことで、人口減少の時代でも、中心部に賑わいをもたらし、高齢者が町中に出て来やすい街を作ることが出来たのでしょう(高齢者は、自動車排除エリア内部の集合住宅に住むことが多いとのこと)。 第二次大戦後、ずっとアメリカの後を追って社会を作ってきた我が国ですが、資源のない小国の日本は、アメリカよりヨーロッパの社会にお手本があるように思います。 どんどん買って、消費して、経済を回してと言う暮らし方は、資源の限界、環境への配慮が重要になった今は、古くなっていますよね。むしろ日常の生活は質素にして、クリスマスや誕生日、記念日などの際に、本当に欲しいものを吟味して購入し、大切に使う時代が来ているように思います。 今年から、京都大学こころの未来研究センターに移られた広井良典先生のファンです。本の内容は、難しいので、すぐには理解出来ないのですが、ここ何年か広井先生の本を、折あれば紐解いています。 こちらの新しい本も、おすすめ。 広井先生の本は示唆的で、読むと元気をもらえます。折をみて、またご紹介したいと思います。
by fukidayori
| 2016-12-06 22:02
| その他
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