使い継がれるもの

これは、頂きものの指輪です。
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ドイツ人の友人アネッテから頂いた大切な品。
何で出来ているでしょうか?

象牙色。少し茶色い部分もあります。

答えは、鹿の歯です。
アネッテがおばあさまから頂いたものを、随分前に、お礼としてもらいました。

昔、アネッテのお部屋に行った時に、彼女の部屋には、やはりおばあさまから譲り受けた小ぶりの箪笥が置かれていました。
「これは、おばあさんから頂いた箪笥。素晴らしいでしょ。おじいさんやおばあさんが使っていたものを、手直ししながら長く使い続けるのは、自慢したいこと。古いものをこれからも大切に使っていきたいです。」
これぞ、ドイツ人!と言うことばでした。

アネッテとは、本当に長い付き合いで、そう言えば娘が赤ちゃんの時に、ガラガラをもらったこともありました。
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口に入れても安全な塗料で塗られたガラガラは、友人の赤ちゃんから赤ちゃんへと使い継がれて、我が家に来た品です。
何人使っても、使い続けられる品質の良さに脱帽です。

一緒に頂いたシュタイフのてんとう虫さん。
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こちらも触覚は、齧られてのびちゃいかましたが、色褪せませんね。

古い良いものを長く大切に使う暮らし、初めて聞いた時は、少し驚きましたが、齢を重ねた今は、そうそう!と共感出来ます。

今日は、成人式。数年前の今日、娘は私が着た古風な振袖を着てくれて(保管状況も良くなかったのに、虫にも喰われず、綺麗に保たれていたことがびっくり)嬉しかったものです。私はこの着物を来て、成人式の写真を撮影したほか、友人の結婚式に何回出たことでしょうか?懐かしい想い出です。
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良いもの、気に入ったものを、楽しく使って、十分使って、使い継ぐ。そんな暮らしがしたいと思います。


by fukidayori | 2017-01-09 20:06 | 暮らし方 | Trackback | Comments(0)
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