斉藤幸子さんのエッセイ 大潟村の春(あきたでOSANPO!より)

あきたでOSANPO!に掲載された斉藤幸子さん(大潟村在住 幸せこまち生産者)のエッセイ掲載します。執筆は2004年。
大潟村の様子が生き生きと描かれていて素敵です!

◇大潟村の春・・・大潟村の春はすばらしい! 
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私が秋田に来たのは11年前。
東京でOL生活をしていた私と、専業農家の彼が赤い糸で結ばれていたとは夢にも思っていなかった。
秋田の言葉、秋田の郷土料理、秋田の空気、どれもがセンセーショナルだったなあ~
5年の間に女の子2人男の子1人と続けざまに産んで4世代7人家族になり、
かわいい我が子に乳をやり、前と後ろにぶら下げて無我夢中!
イヤ一心不乱に駆け巡ってきた感じかな?
特に大潟村の農繁期は戦いです。
雪が溶け始めると春仕事の準備が始まります。
お米の種?そう「もみ」です。
まず「もみ」にたっぷり水を吸わせて眠っているお米の赤ちゃんを起こすのです。
そして温かいお湯につけて、芽を出します。
そして肥料を混ぜた土(お米の赤ちゃんのベット)に蒔き、「種まき完了」!
それが4月の10日頃かな?
種まきした箱をハウスに並べ、大切に大切に田植えまで育てます。
稚苗たちは「かわいい」ですよ。
そして、いよいよ田植え、田植えは朝。
うす明るくなり始めたら田んぼに集合。
まだ朝の眠りから覚めない幼子をおばあちゃんにお願いして・・・母は強し!
田の中の虫たちに話しかけながらの田植えは楽しいですよ。
大潟村の春は菜の花の黄色、空を仰げば桜が満開。
そして、雄大な田の苗たちの生命力あふれる美しい青緑。
私の1番のお気に入りはあぜ道に咲くかわいらしい雑草の花。
小さくて凛として・・・
農作業の合間に子どもたちと摘んでおばあちゃんのおみやげにしています。

(斉藤 幸子 大潟村在住 2004年あきたでOSANPO!)
                                       

by fukidayori | 2017-11-04 15:28 | 友人・知人 | Trackback | Comments(0)
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