先日ご紹介したジンジャーケーキを作って下さった方のことを考えると、思い出す本があります。
スタイリストの伊藤まさこさんのお母様のレシピノートの料理とまつわる想い出あれこれが書かれた本です。 この本、大好きで良く見ています。と言っても、私はエッセイの本としてしか読んでいませんが。 昭和40年代から50年代にかけての主婦の暮らしが蘇って来る本。娘達のハンカチに可愛らしい刺繍を刺したり、流行りの洋食を家庭の味にして家族に提供したり。。。(伊藤家のケーキも美味しそうでしたよ) 伊藤まさこさんのお母様が、丁寧な手作り生活を楽しんでいた様子が伺えます。 時間の流れが違うのです。ゆったりしている。 「分かる、分かる。そういうことあったよね。母が似たようなの作ってた!」懐かしい思い出に浸ることが出来ます。 私の母は、料理より刺繍やリボンフラワーや生け花などに興じていましたが。 もう一冊は、こちら。 なんと幻冬社の本です。 こちらは、おばあちゃんの時代の食事の献立の本ですから、時代は昭和初期くらいでしょうか? あるいは、大正時代かも知れません。 東京下町と山の手に住む家族の一日3度の食事を季節毎に料理のイメージ写真とレシピで再現したものです。きちんと調査して再現しているところが素晴らしい。 長生きしているおばあちゃん達の元気の源は、食事にあった!と、伝えて下さった著者は、女子栄養大学卒の管理栄養士で活躍されている鈴木順子先生です。 巻き寿司や、おでん、シチューにコロッケなど、今でも食卓に並ぶメニュー。でも、どこかが違う。。。そうです!きちんとした食事を毎日毎日三食作り続けて、また食べ続けていた時代なのです。食事を、ずっとずっとずっと丁寧に作り続けていたことがすごいなと感心しました。それが当たり前だったのですね。 どの献立も美味しそうで、すぐに真似したいものばかり。旬を生かした季節ごとの献立は、四季の移り変わりを身体で感じることが出来、献立を見ているだけで、日本の四季の食材の違いを理解することが出来ます。 インスタント食品が世に生まれ、スーパーやコンビニが出現して、私達の生活は大きく変化しました。その便利さが当たり前の中で暮らしている私達ですが、こんな昔の食事の献立を見ると、ちゃんと手作りしよう!と襟を正して暮らそうと言う気持ちになります。 私は、数年前のNHKの朝の連ドラ『ごちそうさん』が大好きでしたが、あのドラマで出て来た数々の料理と少し重なる本です。 ご紹介した2冊は、現在絶版で、古本としてしか流通していません。良かったら図書館で、探してみて下さいね。
by fukidayori
| 2018-03-09 22:34
| 生活
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