手ぶくろを買いに

新美南吉の『てぶくろを買いにかっこ
雪国に住むキツネの親子の話です。
黒井健の挿し絵が、優しい。

白銀の世界が美しく描かれています。
手ぶくろを買いに_f0319699_21232673.jpeg
お腹の下に、子狐をいれて街を見る「キツネの親子ごっこ」、2歳くらいの娘と良くやっていました。

雪の自然の美しさが思いっきり描かれているだけでなく、説話的な話でもあります。大正浪漫から昭和初期あたりのセピア色の街の景色も、良いですね。

ことばの意味をきちんと理解するなら、小学生くらいから。中に「コバルトの影を落とす」なんて表現も出て来ます。絵とストーリーの展開だけなら、幼児にも。

by fukidayori | 2018-12-19 21:21 | 本、絵本 | Trackback | Comments(0)
<< もうすぐクリスマス 南の地域からの贈り物 >>