5月の楽しみのひとつは、すずらんの開花です。
ようやく到来! さっそく飾ります。庭のあちこちに植えているので、根を広げて咲いているのです。 大きな葉の影に白い小さな花が鈴なりに付いています。 友人からいただいたデルフト焼きの器に。 籐の丸カゴに。 ビオラと一緒に。 ビオラは、花だけでも可愛いですよ。丸く飾ります。 うちの庭のすずらんのルーツは、夫の実家の庭に咲くすずらんです。土ごと掘り上げてもらって来ました。 先週末、山形の実家に行き、丁度そちらでも咲いていたので摘んで飾りました。 築65年以上経つレトロな家の玄関に置きました。 広い玄関は、かつて獣医師だった義父が病気の牛を入れて治療した場所だったそう。すずらん後ろの小窓から、処方した薬を渡していたそうです。 戦地に行くのを避けるために、獣医への道を選んだ義父。朝鮮半島生まれで、大学時代は日本に来て学んでいたそう。終戦後、親の出身地だった山形に戻り、朝鮮から両親、弟妹を招いて、獣医師として一家の大黒柱として働いたらしいです。山形の田舎では、当時牛や馬は、農家の大切な労働力だったのですね。 農耕牛・馬の需要が減ってから、義父は中学の生物の教員に転職し、その後通信教育で、高校社会科の教員免許を取ってしばらく高校の教員として働いていたそうです。 定年後は、非常勤の書道の教員として働き続けていました。妻が看護師としてフルタイムで働き、長男として母親の面倒も見なければならなかったため、家から通えない遠方の勤務地は断ったことから、教員としての出世の道からは外れ、生涯一教員として過ごしたと聞きました。 生物の先生から、苦労して社会科の先生に転身したのは、歴史や地理が好きだったから。書道も大好きだったようで、竹雀(ちくじゃく)の名で書かれた端正な書を何点か見たことがあります。 20代の前半から、経済的な面も含めて親兄弟の面倒をみて来た義父。生活の見通しが立ってから、好きなことを仕事にする道に進んだのだろうなぁと思います。 身体が弱かった義父は、良く寝ていた人だと聞きました。40代からは、大きな病気を何回かしたそうですが、田舎でのんびり過ごしたのが良かったのか90歳まで長生きしました。 すずらんから、どんどん脱線してしまいました。 次は、義母についてお伝えしたいと思います。
by fukidayori
| 2019-05-26 09:26
| 花
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