いつの間にか、庭に百合の花が増えていました。
初夏の百合。大輪の豪華な花です。 どんどん増えています。 今、咲いている違う種類の楚々とした百合。 前の庭に。 庭の奥にも。 百合で思い出すのは、幼い頃の名前への憧れ、小さなコンプレックス?です。 子どもの頃、「ゆり」さん、「さゆり」さん、「ひとみ」さん、「かおり」さんなどの「子」がつかない名前は憧れでした。しかも、そういう名前の女の子は、決まって皆可愛い子でした。 親が赤ちゃんの顔を見てから、名前を付けたのかと思うほど 名前からして、自分には望めないことと、諦めたものです。 時代は変わり、更に進化したキラキラネームが世間に溢れるようになり、先に挙げた名前の特別感はなくなったように思います。 それでも、どこかにあやかりたい気持ちがあるのか、庭に2、3カ所百合の球根を植えた時期がありました。 立てば芍薬(しゃくやく)、座れば牡丹、歩く姿は百合の花と言われるほどの大輪の花、我が家の石ころだらけの庭で咲くかなぁと半信半疑な思いでいたのですが、、。忘れた頃の今、百合の花は地下茎を張って、庭のあちこちで大輪の花を咲かせてくれています。 幼稚園の頃擬似赤痢にかかり、近くにあった伝染病棟で有名な都立荏原病院に、家族からも隔離され、ひとりぼっちで2週間も入院していたことがあります。見舞いに来てくれた母が持って来てくれたのが、百合の花でした。 その花が母がわりに思えて、飾られた花を眺めて、必至で寂しさを紛らそうとしました。でも、翌日が翌々日には、百合は匂いがキツイから病室に置いてはダメと、看護婦さんに、花瓶ごと部屋の外、子どもがすぐに見えないところに持っていかれてしまいました。 百合を幼稚園児の見舞いに持って来る母も、母ですが、それでも、その花がよっぽど嬉しかったのか、心に残る切ないエピソードてして記憶に残っています。花好きで、子どもに合わせる発想がない母らしい華やかなお見舞いだったと思います。 昭和の時代の話です。
by fukidayori
| 2019-07-26 21:45
| 花
|
Trackback
|
Comments(0)
|
セレクトショップ 秋田 蕗だより(online shop)
http://www.akitafukidayori.jp
外部リンク
カテゴリ
秋田 蕗だより イベント 自然 季節のたより 友人・知人 Speech Therapy 秋田 津々浦々 お店紹介 健康 生活 food 旅 家族 祭り 作家さん 弁当箱 kakoさんの☆フォトだより イラストレーター あまがい繁子さん 花 角館イタヤ工芸 本、絵本 秋田 川連塗り 寿次郎 お土産品 お酒 藤本商店あまざけ かご 瑠璃窯 中川原信一さん Mr.I フォトだより お客様からの写真・(お弁当フォトだより) その他 暮らし方 川連漆器 本の紹介 社会活動 映画 雑貨 ドラマ 展示会 器 バッグ 漆人五人展 マダムコロー 神社仏閣 アニメ映画 クリスマス コロナウィルス感染対策 コロナウィルス対策 人形 つながり 漆人四人展 マダムコロー 藤木伝四郎商店 瑠璃窯 川連漆器青年会 相撲 アドベントカレンダー 道の駅 検索
|
ファン申請 |
||