京都を知る本

夏休みに、何冊か京都について描かれた本を読みました。
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少し前に評判になっていた新書。
うわぁ、えー?と言うエキセントリックな内容が描かれています。読者のそんな反応を得たい著者なのかなと思って読みました。
歴史を研究されている方の本なので、日本史を著者独自の切り口で語っているのが面白いですよ。世界史選択で、日本史の知識が浅い私には、大覚寺と南朝の悲話が、興味深かったです。
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続けて読んだ、芥川賞作家、綿矢りささんの小説。彼女は、京都生まれだったのですね。
地元の人間にしか伝えられないであろう京都が、心惹かれるきめ細かな筆致で描かれています。三姉妹のお話は、細雪に例えられるよう。。。
私には、「いけず」の意味や、数々の風物詩、そして姉妹やお母様が作る手料理のメニューが、新鮮で興味ありました。湯葉のコロッケって、どんな味かしら?

京都本にハマったのは、実はこの本から。
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京都に関わる文化人を、時間軸では千年の時空を、2次元的には、一条から、八条まで、横断的に取り上げて、小倉先生流に語り尽くした新書です。
元になっているのは、昨年度後半の京都大学の講義だそう。街歩きをしながら、京都を学ぶ授業、味わい深かったでしょうね。毎回レポート提出だったとしたら、かなりハードだったことと思います。
韓国通で、東アジア史が専門。東大出身の先生が、京都生まれ、京都育ち、京大出身で、京都ぎらいを書かれた井上先生とは、全く違う視点から、内容盛りだくさんで語ってくれています。鈴木大拙に始まり、、道元に終わっています。三島由紀夫やら、川端康成やら、世阿弥やら。。。ちょっと難しいですが、たまには頭に刺激を!
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柏井さんも、京都の方。確か歯医者さんでしたよね。
たくさん本を書かれていますね。
『死ぬなら京都がいちばんいい』小林玖仁男著という本もありました。

ちょっとディープな京都本。ガイドブックにはない世界を見せてくれて、楽しかったです。

人気の京都は、婦人画報など雑誌でも、オールカラーでいつも取り上げられているように思います。

夏は、暑くてたまらない京都だそうですが、夏や、雪の京都も見てみたいものです。

by fukidayori | 2019-08-25 22:00 | 本、絵本 | Trackback | Comments(0)
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