気仙沼、陸前高田への旅 ①

東日本大震災から12年が経ちました。東北に住んでいると、被災した地域の話題、時々耳にします。一度何処かへ行ってみようかなぁと考えていたこともあり、今回思い切って気仙沼と陸前高田を訪ねることにしました。初めて行く場所です。

被災地に行くのは、12年ぶり。2011年のゴールデンウィークに、今も関わっているNPO法人バニヤンツリーの被災地支援活動で、夫と野田村に行ったことがありました。小さな入江の町が、瓦礫の山でいっぱいになっていることに言葉もなかったことを、良く覚えています。

気仙沼は、岩手県の野田村より南に位置している宮城県最北部の港町で、秋田からは、高速を使えば3時間程度で行けます。混雑を避けて朝10時に到着。
まずは、気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館へ。駐車場は、満車に近い状態。さすがゴールデンウィーク。

テレビでは見たことがない生々しい津波の映像に圧倒された後、気仙沼向洋高校の遺構を順路に沿って見て周ります。高校の4階まで、津波が押し寄せた跡がありました。校舎の中に、ひっくり返った車が入っていたりと、10年以上経つのに、悲惨な被害の状況がそのままの姿で残されていました。
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最後に見せていただいた15分のフィルムは、家族を亡くされた方々と、避難所で読んだ中学生の答辞(この感動的な答辞は有名らしいです)の映像。NHKの番組の一部でしたが、涙なしでは見られないメッセージに、様々なことを考えさせられました。忘れてはいけない、そして私達も日々備えなければいけない。

気仙沼市の防潮堤。
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太平洋から吹いてくる風は、爽やかでした。
たまたま昼食に入ったたこ焼き屋「たこよし」で、大阪出身のご主人と地元出身の奥様から、震災を経験した人しか分からない生々しい体験談を聞き、胸がいっぱいになりました。。。見ず知らずの我々にたくさんお話して下さり有難うございました。
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たこよしでお勧めしてもらって登った安波山からの眺め、最高でした。サンドイッチマンのお二人が、震災時に避難したという場所。二人は、毎年鎮魂のために、登山しているそうです。
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気仙沼、風光明媚な地です。

by fukidayori | 2023-05-05 14:55 | | Trackback | Comments(0)
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