花巻散歩

るんびにい美術館で満足したのですが、せっかく来た花巻。
緑が美しい宮沢賢治記念館に、足を伸ばしました。
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いつ来ても、ほっとする佇まいのエントランス。
中に入ると、賢治ワールドが広がっています。

実は、子どもの頃は、宮沢賢治、ちょっと怖かったんです。初めて読んだのが、『銀河鉄道の夜』でしたから。
でも、教科書とか、何かの機会に子どもの生活世界に自然と入ってくる宮沢賢治の作品達。不思議な世界に触れるうちに、けんじの多様な世界に魅力を感じるようになりました。小6の時には、大好きだった担任の先生が紹介してくれた『雨にも負けず』をモットーに生きたい!なんて、真面目に考えていたものです。正義感溢れていたんですね

少し前に、e テレの心の時代という番組で、宮沢賢治についてシリーズで放映された番組があり、けんじを知る良い機会になりました。

記念館、童話館と周り、最後に行ったイーハトーブ館。
水を溜めた階段が、美しい建物は、気持ちが落ち着く場所です。
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けんじのお土産屋さん、あちこちにたくさんありますが、こちらのショップが、私は一番好き。絵葉書を選んで買いました。
時間が合えば、けんじの童話のアニメも見れるみたい。
本好きな子どもであれば、こんな場所に連れて来て、ゆっくり静かな時間を過ごさせてやりたいな、と思える場所です。

3館共通券を買いましたので、時間を気にしながら、花巻新渡戸記念館へ。
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なかなか立派な建物。
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新渡戸稲造ご夫妻がお出迎え。
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新渡戸稲造さんって、昔の5,000円札に印刷されていた人、東京女子大の創設者、『武士道』を書いた人。。。日本を代表する知識人であることは知っていましたが、全体像が分からなかったんです。
でも、こちらの記念館を訪ねてようやく彼の人物像が少し理解出来ました。

武士の末裔で、勉学に励み、英語も堪能で、札幌農学校に学び、アメリカの大学に留学し、国際結婚をして、帰国後、国内の高等教育機関で教鞭を取り、国際連盟でも大きな役割を果たした人。

こちらの記念館は、稲造さんだけでなく新渡戸家の方々が、花巻の新田開発事業に勤めた苦労の歴史も伝えています。
国道107号線を使って花巻に来たので、途中開墾地に見える場所を通って来ました。凄いなあ、大変だっただろうなぁと思いを馳せましたが、その事業に新渡戸稲造さんの御先祖さんが関わっていたのですね。

立派なモデルがあるから、後輩が育つ。先達の努力は、次世代に伝えられていく。岩手の子ども達は、立派な人物が培って来た精神を受け継いで育っていくのですね!
宮沢賢治に、新渡戸稲造。近くに偉人の記念館がある素敵なところ、花巻。次回は、温泉にも行きたいな。

そうそう、花巻にはるんびにい美術館もありました!こんな美術館を作って、小さくても全国から人を呼んでしまうのも凄いですね。
建物に描かれたるんびにいの文字を表現したのは、小林覚さんというアーティストさんで、先月から今月にかけて彼のアートが、東京青山の菓子店ヨックモックのイベントで使われていたそうです。
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by fukidayori | 2024-06-24 14:57 | | Trackback | Comments(0)
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